The symposium about river engineering, 2022

CCTV画像の平均輝度差分値に基づく災害検知システムの開発

著者

木下 篤彦1,海原 荘一2,井深 真治3,北本 楽4,中谷 洋明1,金澤 瑛1,山越 隆雄1

1.国土交通省 国土技術政策総合研究所,2.株式会社エイト日本技術開発,3.株式会社ブレインズ,4.国土交通省 近畿地方整備局 大規模土砂災害対策技術センター

説明資料

コメント (2)
  1. 和田 孝志 より:

    CCTVによる継続監視によって,崩壊の可能性のある(裸地)斜面や地すべり斜面での湧水や表流水の発生とそれらの量が計測できれば,雨水のCCTV観測と併せて崩壊発生の予測に繋がるのではないかと思いました.CCTVによる湧水や表流水の観測についてはこれまでに検討がなされていたのでしょうか.お教えいただけますと幸いです.

    個人的にはCCTV映像から土石流先頭部に集積する礫径の把握はどこまで可能となっているのか気になっております.本研究の内容から逸れた事項かもしれませんが,ご存じでしたらあわせてお教えいただけますと幸いです.

    1. 木下 篤彦 より:

       ご指摘ありがとうございます。
       流水や湧水のCCTVによる監視・観測は紀伊山系では実施していないのですが、湧水地点や表流水発生箇所をCCTVで映しておくと、平常時(湧水・表流水)と比べて水が流れると輝度(明るさ)が変わるため、監視・観測には使えると思います。
       土石流先頭部の礫径については、現在のところ自動で監視する技術はありません。土石流の発生を、RGBの変化(色の変化)や輝度の変化で検知する技術が開発されています。
       時代はAIですので、ご要望の湧水・表流水や礫径もそのうち自動判別する時代が来るでしょう。ぜひ一緒にやりましょう。