表面流速の時間変化と水位-流量の関係に着目したSTIV解析における風の影響評価 2025年6月16日 最終更新日時 : 2025年6月18日 西尾 和馬 著者 西尾和馬/岐阜大学 吉村英人/岐阜大学 大森嘉郎/中電技術コンサルタント(株) 藤田一郎/(一財)建設工学研究所 篠田成朗/岐阜大学 説明資料 アップロード用_河川技術シンポジウム発表スライドダウンロード
資料を興味深く拝見いたしました。
風の影響について丁寧に検証がなされており、STIV法による流量推定に対して有益な情報が得られたものと理解しました。
本論と少し異なりますがせっかくなので質問させてください。STIV法は流量観測だけでなく、洪水時の流況把握にも優れた手法と思います。個人的には、洪水時の水衝部付近の流況把握などに活用を期待するところです。事前に検査線を定めることから難しいのかもしれませんが、流量・水位の変化や砂州の移動などにより、流れの方向が時間的にも変化するような場合に、STIV法により流況の変化を把握することは可能なのでしょうか。展望も含めて教えて頂けますと幸いです。
竹村先生
ご質問ありがとうございます.共著者から回答させて頂きます.
流況変化を把握することは可能と考えており,今後その辺りに関して取り組んでいきたいと思っていたところです.
流向を捉えるにはカメラの俯角にもよりますが,検査線の代わりに検査面を用いるSTVVという方法があります.あるいは,検査線方向の流速分布から横断方向の流速成分を推定するということも可能化もしれません.
そのようにして得られる流速と流向を今回行ったように連続観測していくことで,流況や河床の変化を読み取れるのではないかと考えています.
吉村先生
ご回答ありがとうございます。
なるほど、もうそこまで出来るんですね、不勉強ですみません。
新しい事象が明らかになりそうで期待が膨らみます!
今後とも是非いろいろ教えてください。
竹村先生
とはいえまだ研究段階な部分もあり,適用事例を増やして検証を重ねていく必要があると思います.
特に実用化を図っていくには,そのためのカメラの設置が課題と感じます.
既設のCCTVカメラは場所が限定されますし,流れを観測することが目的でないため,十分に利用できない場合も多いです.
また,意見交換させて頂けると幸いです.