河川水位・監視カメラ画像を用いた水位履歴画像生成手法と水位推定 2025年6月15日 最終更新日時 : 2025年6月16日 禾木 陸 著者 禾木陸 / 東京都立大学 都市基盤環境学域 天口英雄 / 東京都立大学助教 都市基盤環境学域 今村能之 / 東京都立大学教授 都市基盤環境学域 説明資料 6200_河川水位_Katsuki_ポスターダウンロード
事例として提示されている画像では,上下流方向に望む画角が採用されていると思いますが,これは提案手法の適用条件でしょうか?河川を横断する構造物上に設置する必要があるのか?が質問の趣旨です.横断方向の画角,斜め方向の画角を採用したときに不具合は生じるでしょうか?流速画像解析では横断方向が一般に推奨されることやCCTVは堤防上にあることから,これらの活用可能性を知りたいです.
ご質問ありがとうございます。
禾木陸です。
水位履歴画像作成に用いるカメラ画像は必ずしも河川縦断方向である必要はありません。むしろ横断方向であれば水位上昇に伴う水位線の変化が単純であり、水位履歴画像作成および水位推定が容易といった利点もあります。
今後、本手法を横断方向を含めた他の監視カメラに適用していく方針です。
ご回答頂き,ありがとうございます.
追加で教えてください.
河道の経年変化に加えて,植生の季節変化,さらには洪水の増水期・減水期でも植生倒伏による時間変化があると思います.これらに対してロバストな設計になっているのでしょうか?水位を入力条件として扱えば,倒伏前後の植生高等を定量的に得られるという考え方もあると思いますが,一方で水位を出力として取り扱うならばいくらか制約条件があるように思います.
再度ご質問ありがとうございます。
水位履歴画像作成にあたって、河道や植物の経年変化により水位履歴および推定精度に影響を及ぼします。よって、数年おきに画像を作成し直すなどといった工夫が必要となります。
また、洪水の増水期、減水期による植生の変化に対応するため、増水期と減水期でそれぞれ画像を作成しています。
したがって、水位履歴画像作成時の制約に対してロバストとはいえず、条件に考慮した柔軟な作成が必要となります。
よく分かりました.ありがとうございました!
こちらこそ、ご質問いただきありがとうございました。