河床変動と植生消長の連成による河道内ハビタットの中長期解析 2025年6月16日 最終更新日時 : 2025年6月16日 周 月霞 著者 周月霞/名古屋大学,森田悠生/建設技術研究所,戸田祐嗣/名古屋大学 説明資料 2025河川技術シンポジウム発表_特設サイトにuploadダウンロード 著者 著者氏名/所属 説明資料
実務,研究の両面において極めて重要な「足切り」について重要な示唆がなされており,有用な成果だと拝見しました.
今回,DSMーDEMで植生高を与え,d50に着目して破壊を評価されたと理解しました.周先生のこれまでの取り組みの中で,より詳細な樹木形状を考慮した評価などを行われていたと認識していますが,DSM-DEMを初期条件とすることに対する課題認識等はあるでしょうか?また,植生の密度,単体・群体の作用の違いについてコメントがあればご教示頂けますでしょうか.今回,d50に着目されていますが,これは感度分析の結果,d50が最も現象を説明しやすかったのでしょうか?
柏田先生、ご質問いただきありがとうございます。
今回は植生高さは【DSM-DEM】の算出結果をモデルに適用し、密生度を0.03に設定しました。使用したDSM・DEMの点群データはLP測量データであり、ALBに比べつ点群密生度が低いため,以前に検討しましたALB測量データのように詳細な樹木形状の検討には至っておりません。植生の密度に関して,単体と群体の作用の違いについては、具体的な検討をしていないので大変恐縮です。単体の植生による作用は障害物の投影面積として表現可能ですが、群体の場合には、樹木の配置などによって生じる渦流作用も考慮する必要があると考えております。今後は水理学実験を通じて、さらに検討を進めてまいります。また、D50に着目する理由は既往研究成果を参考に、現象を説明しやすい視点としてこのように設定しました。