The symposium about river engineering, 2022

農事暦を考慮した背水による農地への積極的洪水導水の検討

著者

上野 陽平1,手計 太一2,小山 直紀3,松浦 拓哉4,乃田 啓吾5,木口 雅司6,沖 大幹7

1.中央大学大学院 理工学部研究科 都市人間環境学専攻,2.中央大学 教授 理工学部都市環境学科,3.中央大学機構 助教 研究開発機構,4.中央大学 助教 理工学部都市環境学科,5.岐阜大学 准教授 応用生物科学部,6.東京大学 特任教授 未来ビジョン研究センター,7.東京大学 教授 大学院工学系研究科 社会基盤学専攻

説明資料

コメント (3)
  1. 太田 一行 より:

    興味深い研究をご発表いただき,ありがとうございます.
    洪水の農作物への影響について,1点質問がございます.
    農作物への影響について浸水深や流速に着目しているとお見受けしましたが,洪水時に運ばれる細粒土砂の農地への堆積は,作物にどれほどの影響があるのでしょうか.何か情報や見解がございましたら,ご教示頂けますと幸いです.

    1. 上野 陽平 より:

      中央大学の上野です.ご質問ありがとうございます.
      農家さんは土壌よりも地形の変化の方を重要視しております.
      そのため,地形の変化があった場合には,水田は均平を保つのが重要なので,局所的な堆砂と洗堀は重機で回復する必要があります.
      一方圃場内に堆積した細粒土砂の営農への影響は粒径によって異なります.礫以上の大きなものは取り除くことが望まれますが,砂以下の細粒分であれば圃場にすきこんで問題ないと考えております.いずれにしても,ご指摘の点は今後,農家さんと一緒に考えていきます.

      1. 太田 一行 より:

        ご回答くださり、ありがとうございます。
        氾濫時には水面勾配がとても緩くなりそうなので、地点にもよりますが粘土・シルトの堆積もあるのかなと想像し、作物への影響はどうなのだろうと思った次第です。
        細粒分の堆積は影響が少なく、むしろ、地形変化後の原状復帰に労力がかかるのですね。ありがとうございました。