複雑な洪水・氾濫現象を表現でき自治体の防災力強化や住民の早期避難などに資するリアルタイム水位・氾濫域予測システムの開発

著者

  • 武田英祐/(株)建設技術研究所 東京本社水システム部
  • 辻倉裕喜/(株)建設技術研究所 大阪本社水システム部
  • 矢神卓也/(株)建設技術研究所 東京本社水システム部
  • 蟹江盛仁/(株)建設技術研究所 北海道支社技術部河川室
  • 金子拓史/(株)建設技術研究所 中部支社河川部
  • 酒井紀誓/(株)建設技術研究所 中部支社河川部
  • 榑林利晃/(株)建設技術研究所 中部支社河川部
  • 佐藤康晴/(株)建設技術研究所 東京本社水システム部
  • 劉銘環/(株)建設技術研究所 東京本社水システム部
  • 古田島樹/(株)建設技術研究所 東京本社水システム部
  • 海野彰/静岡市 建設局土木部河川課
  • 田中昇/静岡市 建設局土木部河川課
  • 八木亮輔/静岡市 建設局土木部河川課

説明資料

“複雑な洪水・氾濫現象を表現でき自治体の防災力強化や住民の早期避難などに資するリアルタイム水位・氾濫域予測システムの開発” に対して3件のコメントがあります。

  1. 中田 雄己 より:

    鳥取大学大学院の中田です。

    会場での質疑の中で、この水位・氾濫域予測システムには、破堤モデル(1hで最終拡幅の半分が破堤)が入っているとおっしゃっていました。私自身、その破堤拡幅過程(初期侵食から破堤拡幅まで)をもう少し詳細に予測できるモデルが必要ではないかと思い、解析モデルの開発に取り組んでおります。そこで質問ですが、現状の簡易的な破堤モデルでも実務上は対応可能なのでしょうか。また、氾濫流量、氾濫水位にどの程度誤差が生じるものなのでしょうか。以上の2点について教えて頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。

    1. 武田 英祐 より:

      ご質問ありがとうございます。
      今回開発した水位・氾濫域予測システムは、破堤計算機能を搭載していますが、瞬時に破堤幅(予め断面毎に設定)の半分が破堤し、1時間後に全て破堤するという仕組みになっています。この手法は、浸水想定区域図作成マニュアルでも採用されており、リアルタイムに浸水リスクを把握するという目的に対しては、実務上問題ないと考えています。
      ただし、堤防の破堤は、洪水時の越水、浸透、浸食、洗堀などが複合的に作用して発生するため、破堤のメカニズムに応じて、氾濫域や浸水深が時系列的に変わることは想定されます(どの程度の誤差が生じるかは確認できていません)。そのため、用途によっては(例えば、堤防強化に関する検討)、破堤メカニズムを忠実に再現することが重要になると考えています。

      1. 中田 雄己 より:

        ご回答いただきありがとうございます。返信に気づかず遅くなってしまい、申し訳ありません。

        浸水リスク(浸水範囲や浸水深など)を把握するという目的に対してはおっしゃる通り実務上問題がないということで理解できました。氾濫流量、氾濫水位についての誤差は、現状、真値を得るのが難しいと考え、難しい質問でした。すみません。

        また、破堤メカニズムを再現する必要がある場合について武田さんのお考えを教えて頂きありがとうございます。参考にしたいと思います。
        (私自身としては、破堤拡幅開始点が急激に氾濫流量が増えるタイミングであり、住民の避難行動の判断材料とするためには越流侵食が起こり破堤拡幅が始まるタイミングの予測が必要であると考えています。これを把握するためには破堤メカニズムを忠実に再現することが重要になるのかなと考えております。)

        武田さん、どうもありがとうございました。

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