特定課題オーガナイズドセッション2:変化する時代の河道管理 -順応的管理による持続可能な治水と環境の両立を目指して-の特設ページです.
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基調講演や話題提供等の個別プログラムへのご意見は各プログラムのリンク先のページのコメントにてお願いいたします.

趣旨

近年,災害の激甚化・頻発化や河川管理施設の老朽化が顕在化する一方で,人口減少,働き方改革,さらには河川環境への関心の高まりといった社会的背景の変化により,河川行政や現場の管理体制にも新たな変革が求められています.こうした複合的な課題のもと,従来の一律的な河道管理では対応しきれない場面が増えてきています.

このような時代においては,河川の物理環境が常に変化し続けることを前提に,柔軟かつ効率的な管理手法がこれまで以上に求められます.とりわけ,治水と環境の調和を目指す川づくりでは「仮説に基づく整備」と「継続的なモニタリング」を両立させ,状況に応じて施策を見直していく順応的管理(adaptive management)の重要性が高まっています.

本セッションでは,これまでの順応的な河道管理の枠組みをさらに発展させるために,各段階で求められる知見や,新たな技術・データ活用の可能性を探ります.また,治水・環境の両立のための合意形成のあり方にも目を向けながら,今後の河道管理の方向性,特に現場からの実践知,研究成果,技術革新を踏まえた次世代の河道管理の姿を議論します.

プログラム

オーガナイザー

いであ株式会社 堀江 克也
一般財団法人国土技術研究センター 生田 浩一
国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課 河川環境調整官 新屋 孝文
株式会社建設技術研究所 三浦 心
名城大学教授 溝口 敦子

プログラム

1.開会・趣旨説明

 いであ株式会社 堀江 克也

2.話題提供

 (1) 「河道管理の現状と課題
    国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課 河川環境調整官 新屋 孝文

 (2) 「三次元データ・AI 画像解析を活用した樹木管理の高度化
    株式会社建設技術研究所 佐々木 海人

 (3) 「河床変動と植生消長の連成による河道内ハビタットの中長期解析
    名古屋大学助教 周 月霞

 (4) 「滋賀県犬上川中下流部における熱赤外画像及び二次元不定流解析を用いた湧水性希少魚種のハビタット保全計画の検討
    滋賀県立大学教授 瀧 健太郎

3.論点整理・総合討議
4.閉会

OS2:変化する時代の河道管理 -順応的管理による持続可能な治水と環境の両立を目指して-” に対して1件のコメントがあります。

  1. 原田 守啓 より:

    新屋さんの話題提供の中で紹介いただいた「治水と環境が一体となった河道設計手法の構築」について,土木研究所・国総研が中心となってPTを組んで取り組んでおられる旨,ご紹介があった件について取り組みの雰囲気や検討状況等について質問いたしましたが,時間がなく十分にお答えいただくことができませんでした.

    もし,取り組み状況について情報共有いただけることがあれば,お願いします.(土木研究所,国総研のご関係の方からでも結構ですので,ぜひご紹介ねがいます)

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