降雨流出氾濫モデルによる危機管理型水位計の水位予測とグリーンレーザー測量を活用した河道地形補正による水位予測精度の向上

三崎 貴弘/大分大学 減災・復興デザイン教育研究センター

鶴成 悦久/大分大学 減災・復興デザイン教育研究センター

  • 著者氏名/所属

説明資料

“降雨流出氾濫モデルによる危機管理型水位計の水位予測とグリーンレーザー測量を活用した河道地形補正による水位予測精度の向上” に対して8件のコメントがあります。

  1. 鈴田 裕三 より:

    エアロトヨタ(株)の鈴田と申します。興味深いご発表ありがとうございます。いくつか教えていただければと思います。

    (質問1)
    UAVグリーンレーザで河道地形を補正することで水位予測精度の向上を図ったという内容だと思いますが、花月川の延長約16kmをUAVレーザで計測するのはかなりの労力を要したのではないでしょうか?(アバウトで構わないので何日程度かかったのか教えてください)

    (質問2)
    「河道地形補正後のモデルの河川区域は堤防敷の表法面や高水敷等の地形が90 m格子という条件のために~」という説明がありましたが、RRIモデルでは河道部分の形状を詳細に反映する方法はないのでしょうか?

    (質問3)
    質問1と関連しますが、河道形状モデルの解像度がこのオーダー(90m格子)であるならば、河道地形を補正はUAVグリーンレーザではなく、最近は1mメッシュも含めて整備が進んでいる国土地理院の数値標高データ(水中部は担保されていませんが)などで代用することで、全県版を安価に一定の精度で整備できるかと思いますが、いかがでしょうか?

    https://service.gsi.go.jp/kiban/app/map/?search=dem#8/33.30544696901481/130.8249796824755

  2. 三崎 貴弘 より:

    エアロトヨタ(株) 鈴田様

    大分大学の三﨑です。ご質問頂き、ありがとうございます。以下、回答します。

    質問1
    延べ2日間です。グリーンレーザスキャナはバッテリーを大量消費します。マトリス350のバッテリーから電源を取るのですが、調査には8セット使用して、使い切ったら、調査終了としています。概ね、3km程度飛行するとバッテリー交換となります。河幅が広いと同じ区間でも飛行区間を分けるために往復する回数が増えますので、時間がかかります。

    質問2
    RRIモデルには河動形状係数があります。今回は坂本橋の計測データから河動形状係数を設定していますが、正確には水位を予測できていません。他の研究者の方も横断測量データなどを反映させて、予測精度の向上に努めています。

    質問3
    水中部分が担保されているより細かな数値標高データを活用するとより良い精度で予測できると考えています。今後の課題として、公開されているデータを使用して計算して検証したいと考えています。
    90mを選択したのは大分県全体を計算するためです。現在、大分県では30分に一度に、県内の通常の水位計の水位と土壌雨量指数を計算して、災害対応をしています。このため、計算時間と精度のバランスを取るには検討が必要となります。

  3. 鈴田 裕三 より:

    三崎様 ご回答ありがとうございました。

    質問1 延べ2日間とのこと、想像していたよりも短い時間でした。

    質問2 「河動形状係数」で設定していること、理解しました。
    関連して、「グリーンレーザーで測量・作成した数値標高モデルをHydroSHEDSの数値標高モデルに結合した場合には,下地となる数値標高モデルの格子サイズの影響を受けることが確認された」とありますが、このあたりはファイルを指定すると自動で処理される流れでしょうか(格子サイズの調整はできない)?

    質問3 県全体の計算を前提に設計されている点、よく理解できます。その上で公開データも含めてベストな選択をされるように陰ながら応援しています。

  4. 三崎 貴弘 より:

    エアロトヨタ株式会社 鈴田様

    大分大学の三﨑です。ご質問頂き、ありがとうございます。以下、回答します。

    質問1
    1回の飛行は概ね10分程度、3km程度となります。
    通常の河川測量等と比べて、早く測量できます。
    一方、グリーンレーザー測量にも弱点はあり、ドローンのオルソ画像で河床が見えないとグリーンレーザーが河床まで届かないです。通常の測量と同じように、冬季の河川水位が最も低下した時に実施するのが良いと思います。
    大手測量会社様だけでなく、地元の企業も広くレーザー測量ができると良いか考えています。

    質問2
    QGISで基のレイヤー(HydroSHEDS)に重ねて、グリーンレーザーの測量座標を一致させています。特に処理に工夫をしていません。
    この点は、質問3の内容と一部含まれますが、本報告の課題で記載している通り、メッシュを細かくしていくのか、河道内のメッシュだけを細かくしてモデルでも計算するのかは検討を進めていく予定です。

    質問3
    災害対策高度化を目的としたEDiSONは、大分県以外の自治体でも、別の名前で使用されています。
    大分大学のベンチャー企業が販売しており、それぞれがフィードバックされる関係性となっています。
    https://inspiration-plus.com/
    この点を踏まえて、メッシュサイズについての検討は実務的な観点からも意義はあるものと考えております。

    1. 鈴田 裕三 より:

      大分大学 三崎様

      エアロトヨタ(株)鈴田です。ご丁寧な詳細情報のお知らせありがとうございました。また、御礼が遅くなりまして申し訳ございません。

      質問1
      >大手測量会社様だけでなく、地元の企業も広くレーザー測量ができると良いか考えています。
      ⇒まだドローンのグリーンレーザ測深機の普及が少ないと思いますが、機器の進歩が速いので地元企業の参加がしやすくなっていくものと思います。

      質問2
      >QGISで基のレイヤー(HydroSHEDS)に重ねて、グリーンレーザーの測量座標を一致させています。
      ⇒RRIモデルでは、①河道内メッシュと流域メッシュを統合編集したものを与える、②河道内メッシュと流域メッシュの各レイヤーを与える のどちらで処理を行っているのでしょうか?

      質問3
      EDiSONは災害対策の意思決定支援を目的としているのですね。
      迅速性の追求と技術の限界を提示することが適切な判断材料の提供につながると思います。メッシュサイズの検討について、また新たな知見が得られましたらご発表いただければ幸いです。

      1. 三崎 貴弘 より:

        エアロトヨタ株式会社 鈴田様

        大分大学の三﨑です。お世話になっております。
        質問2の回答ですが、RRI on iRICでは①標高、②集水セル数、③落水方向の3つのデータが必要となります。①の標高メッシュのデータにグリーンレーザーの測量座標を一致させています。
        花月川の計算領域の流域を事前に指定し、①の標高メッシュを花月川の流域を指定しています。

        質問1ですが、水面下の測深技術は、重要であると考えており、地元企業の方にも積極的に参加して欲しいと考えています。

        質問3ですが、メッシュサイズによる検討を進めていき、別途発表していきます。

        よろしくお願いいたします。

        三﨑貴弘

        1. 鈴田 裕三 より:

          三﨑様 ご丁寧にご回答いただき、ありがとうございました!よくわかりました。

          1. 三崎 貴弘 より:

            エアロトヨタ株式会社 鈴田様

            大分大学の三﨑です。お世話になっております。
            ご確認ありがとうございます。

            何か不明な点等がありましたら、ご連絡をお願いいたします。

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